9月7日、逆境を越えた女王「エリザベス1世」に学ぶ、本当の学びの力
- 更新日:
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2025.9.7
お知らせ
こんにちは、クラ・ゼミ静高前校です。
今日、9月7日は、イギリスの歴史に名を刻む偉大な君主、エリザベス1世の誕生日です。彼女が治めた時代は「黄金時代」と呼ばれるほどの繁栄を迎えましたが、その人生は困難の連続でした。
彼女の苦難は、父であるヘンリー8世が母アン・ブーリンを処刑したことから始まります。エリザベスはわずか2歳で王女の身分を剥奪され、その孤独な日々の中で、家庭教師ロジャー・アスカムから徹底した英才教育を受けました。
しかし、兄エドワード6世の早世後、姉のメアリー1世が即位すると、プロテスタントのエリザベスはカトリックのメアリーから敵視され、ロンドン塔に幽閉されるという最大の試練に直面します。
この極限の苦境の中で、エリザベスは絶望しませんでした。彼女は、幽閉された暗い部屋を、自分を強くする「学びの機会」に変えました。
- 語学:ラテン語、ギリシャ語、フランス語、イタリア語など、様々な言葉を操る彼女の語学力は、即位後、フランスやスペインといった強国との外交交渉で大きな武器となりました。
- 歴史:父ヘンリー8世の独裁、兄エドワード6世の短命な統治、そして姉メアリー1世による激しい宗教弾圧といった、チューダー朝の混乱を徹底的に研究。この歴史から学び、彼女は民の支持を得ることの重要性を深く理解しました。
- 修辞学:優れた演説術は、スペインの無敵艦隊との決戦を前にした、あの有名なティルベリーの演説で最高潮に達します。彼女は「私は、か弱い女の体しか持ち合わせていないが、国王の心と気概を持っている!」と兵士に訴えかけ、彼らの士気を高め、勝利へと導きました。
そして、1558年、女王に即位したエリザベス1世は、孤独な時間の中で磨き上げた知性を現実世界で発揮させました。
彼女の知識に裏打ちされた冷静な判断と、人々を鼓舞する言葉の力は、圧倒的な力となったのです。
皆さんが今、机に向かっているその時間は、状況は異なるにせよエリザベス1世が自分を磨いた時間と同じではないでしょうか。
つまずきや挫折は、彼女が幽閉されたロンドン塔と同じ。それをどう超えていくかで、未来は大きく変わります。
「誰にだって輝ける舞台がある」
さあ、希望をもって一歩前へ、踏み出していきましょう。