マルチタスク vs シングルタスク勉強するならどっちが正解?
- 更新日:
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2026.4.4
お知らせ
勉強するならどっちが正解?
音楽を聴きながら
スマホを見ながら勉強
一つのことだけに
完全集中して勉強
「音楽を聴きながら勉強する」「動画を流しながら宿題をする」——これはマルチタスクに見えますが、実は脳の中では少し違うことが起きています。
人間の脳は、本当の意味で「2つのことを同時にこなす」ことができません。実際には、2つの作業の間を高速で「切り替え」ているのです。これを「タスクスイッチング」といいます。
好きな音楽を流しながら英語の長文を読んでいたら、気づいたら歌詞を目で追っていた……。LINEの通知が来るたびに返事をしながら数学の問題を解いていたら、さっきどこまで解いたかわからなくなった……。これが「タスクスイッチング」のコストです。
研究によれば、タスクを切り替えるたびに脳には余分な負担がかかり、集中が完全に戻るまで最大で23分かかることもあると言われています。
※ 複数の認知科学研究の結果をもとにした概算値です
スタンフォード大学の研究では、「自分はマルチタスクが得意だ」と思っている人ほど、実際のテストではシングルタスクに専念する人より成績が悪かったという結果が出ています。得意と感じているのは「慣れ」や「錯覚」である可能性が高いのです。
「わかってはいるけど、できない……」という人へ。実践しやすいコツを紹介します。
テーブルの上に置いていると、通知がなくても「見てしまう」ことがあります。勉強中は引き出しや別の部屋に置くだけで、集中の質が大きく変わります。
「25分集中→5分休憩」をくり返すタイムマネジメント法です。25分だけ完全にシングルタスクに集中し、タイマーが鳴ったら休む。短い単位に区切ることで集中が持続しやすくなります。
「今日はこの問題集のここからここまで」と具体的に書いてから取り組むと、何をするか迷わなくなります。迷いそのものがマルチタスクの引き金になるからです。
どうしても音楽が必要なら、歌詞のないクラシック音楽・環境音・自然音などを選びましょう。言語処理への干渉が少ないため、深い集中を妨げにくいとされています。
勉強中に「あ、あれやらなきゃ」と思い出したことは、メモ帳に書いて横に置きましょう。後で確認するという安心感が、今の集中を守ります。
マルチタスクは「効率よく見える」だけで、実際には時間もエネルギーも多く使ってしまいます。シングルタスクで25分集中するほうが、ダラダラと2時間マルチタスクするより、はるかに多くの内容を深く定着させることができます。