「勉強の仕方」についてお答えします!①

更新日:

2023.4.17

お知らせ

こんにちは。名古屋本部校の深谷です。

今日は生徒の皆さん、保護者様からよく質問をうける「勉強のやり方」についてお答えしたいと思います。
このご質問を通して皆様がお聞きになりたいことは①テストで点数に結び付く「知識の定着」を効率的に行う勉強法、と②勉強を継続的に行うためのモチベーションの維持の工夫・マインドセットの2点が多いように思われます。
日ごろのご面談の中で最もと言っていい程よく聞かれるこの2つについて、2週にわたってご説明したいと思います。それではいってみましょう!

①テストで点数に結び付く「知識の定着」を効率的に行うためには

1.復習の機会を最適化する
一番効率のいい学習は「一度習ったら忘れない」ことだと思いますが、中学生・高校生が学ぶ知識の情報量は非常に多いため、これはほぼ不可能と言えます(一部の「天才」と呼ばれる人は別ですが…)
ただ、効率的に復習することにより、知識を忘れにくくすることはできます。それを実現するのが「復習をするタイミングとその回数を最適化」することです。
この復習のタイミングにおいては諸説ありますが、現時点で一番精度が高いのがピョートル・ウォズニアックの「インターバル学習法です」

最初の復習は1-2日後に行う。
2回目の復習は7日後に行う。
3回目の復習は16日後に行う。
4回目の復習は35日後に行う。
5回目の復習は62日後に行う。

このスケジュールは人間の記憶が薄れていく時間の平均値をベースに組み立てたもので、記憶した情報の量が90%まで減ったタイミングで復習を行うよう設定されています。ただ、ここまで細かく復習のスケジュールを立てるのは現実的には難しいと言えます。

 そこで、最初の復習は1日後、2回目の復習は一週間後、3回目の復習は2週間後、4回目の復習は一か月後、5回目の復習は2か月後…としてもいいでしょう。

これでおわかりいただけたでしょうか。つまり「『知識の定着』を効率的に行う勉強法=学習のスケジュール化」と言えるでしょう。そのため復習のタイミングを熟知している第三者(家庭教師、塾)にスケジュール管理を委ねることが学習の成果につながることが多いと言えるのです。

2.学習を必ずアウトプットで終える
復習の機会を最適化できた後は、「復習のやり方」にもこだわりたいものです。例えばノートの見直しも復習には間違えないのですが、知識の定着を効率よく行うためには必ず「アウトプット(覚えたかどうか、自力で解けるかの確認)」で学習を終える必要があります。例えば、生徒の皆さんの単語の学習を拝見していると「10回書いて覚えた!」など自信満々に答えてくれる方も多いのですが、これだけでは定着に繋がりません。先程お伝えした観点から言うと、覚えた内容を何も見ないで書いてみて(テストしてみて)初めて単語学習を終えたことになります。ここで思い出せない単語があったのであれば、さらに練習してその単語だけをもう一度テストしてみる必要があります。
やってみるとわかると思いますが、この学習の仕方は集中力が必要になりますし、慣れていない方にとっては疲れる学習方法かもしれません。しかし、学習の成果を試験の点数に結びつけるためには、避けては通れない作業となります。
脳科学的に言うと「知識の定着」はノートや教科書を眺めている時(インプットの時)ではなく、自らテストしてみて思い出そうとしている時(アウトプットの時)に図られているのです。よく「私は暗記が苦手」と言う生徒の皆さんは大概アウトプットまでできていない方がほとんどです。勉強のやり方で悩んでいる方は、これからはぜひ今後の学習をアウトプットで終えるようにしてみてください。

いかがでしょうたでしょうか?上記の「勉強のやり方」は学習の生産性を高めるもののうち、ほんのごく一部で、且つ初歩的なものに過ぎません。しかしこれらの学習法を意識するだけで、知識の定着率は格段に上がります。ぜひ取り組んでみてください!

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