必要なことを『先延ばし』にしないコツを教えちゃいます!

更新日:

2023.5.7

お知らせ

こんにちは、名古屋本部校の深谷です。
皆さん、GWはいかがでしたか?ゆっくりお休みできましたか?
中学校の中には5月中に定期試験がある学校も多いため、GW中に計画的に勉強した方もいらっしゃるでしょうか?また中には勉強に取り組んでいなくても、来るべきテストの事でソワソワしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この「勉強に取り組んでいなくても、テストの事でソワソワしてしまう」という方のお気持ちはよくわかります。私も学生時代はそのタイプでした。テストの事を考えてマイナスの気持ちになってしまうけど、実際の行動は起こせずにいる、と言ったところでしょうか…実際「勉強が大切なのはよくわかるけど、そもそも『勉強を始める』ことに大きなストレスを感じてしまうんだよね…」という生徒の悩みを何度となく聞いてきました。いわゆる必要なことを『先延ばし』をしてしまう方は案外多いと思います。今日はこの『先延ばし』とはどういう現象で、どのような弊害があるのか、さらにはその対処法までお伝えしたいと思います。ではいってみましょう!

1.『先延ばし』の原因=それは、脳の回避行動
まず初めに「なぜ人は『先延ばし』してしまうのか」について脳科学的にご説明いたします。テスト勉強のような期日が設けられていて、一定の作業量を余儀なくされる行為に直面すると、脳は「やらなければいけない」という強いストレスに反応して、感情処理や脅威に関する「偏桃体」という部分からアドレナリンを放出します。そしてこのアドレナリンが恐怖反応を引き起こし、脳は一時的なパニック状態に陥ります。このような状態になると、脳の「前頭前野」という長期的な思考を司る部分が機能障害を起こしてしまい、脳は「やらなければいけない」という行為を回避することこそがストレス軽減の優先事項と考えてしまうようになります。…こうして私たちは「やらなければいけない」行為を『先延ばし』してしまうのです。

2.『先延ばし』が更なるストレスを発生させる
この『先延ばし』によって私たちのストレスが軽減されるなら、『先延ばし』=必要な行動と考えてしまうかもしれません。しかし、実際は『先延ばし』によるストレス軽減は一時的なもので、中長期的にみると更なるストレスを招く原因になりえます。ある教育機関が行った研究では、脳が『先延ばし』という行為を選択すると、結果ストレスが増加してしまうことを報告しています。脳が『先延ばし』を選択すると、一時的にはストレスが回避されるのですが、「やらなければいけない」行為自体が消える訳ではないので、脳は常に「次こそやらねば…」という「葛藤状態」に置かれることになります。つまり先延ばし』が何度も選択されると、脳はこの「葛藤状態」という別のストレスが与えられて、最終的にはエネルギーの枯渇状態に陥ってしまうのです。

3.「『先延ばし』しちゃってるな」と感じるときにやるべき行動
では、この『先延ばし』を回避する方法とはどのようなものでしょうか?『先延ばし』してしまう時の私たちの思考として「未知のものへの恐怖、自分の能力への不信感」などがあげられます。つまり脳がその行為に脅威を感じてしまっているので、結果『先延ばし』が選択されてしまうのです。ですから「あ、今『先延ばし』しちゃってるな」と感じたら、脳が感じる恐怖、脅威を可視化して取り除いてあげることが必要になります

具体的な行動として
①「行動を細分化する」   ②「優先順位を決める」   ③「まず着手してみる」
の3つが有効な手段です。

例えば英語の試験勉強を例とします。「うわ、英語の試験勉強だるいな」と感じたら、①まず紙に「英語の試験勉強」を細分化して書いてみます。「Unit1単語」「Unit1文法」とか「教科書P○○の単語」「ワークP○○を解く」などがあげられるでしょう。このとき書き方は特に問いません。より具体的に書いてあげるといいでしょう。②次に「優先順位を決めます」この際「どれだけ重要か」より「どれが一番やりやすいか」を重視します「行動による成果」より「行動着手へのスピード」を重視するのです。まず必要なことは「『先延ばし』の状態をいち早く脱すること」と考えてください。③やるべき行動が決まったら「まず着手」してみます。「20分だけ」とか時間を決めてもいいでしょう。このように「着手」してしまえばもう『先延ばし』状態ではないので、先程まで感じていた『先延ばし』によるストレスが軽減されることになります。

私も自分の能力に自信がないからか、生来怠け者なのか、よく『先延ばし』してしまうのですが、この方法を知ってやらなければいけないことに着手してしまえば、思いのほか気持ちがスゥーと軽くなるのを感じます。また、着手すると「自分が思っていたより全然楽勝じゃん☆」とか「これは思ったより大変だな…」など完了までの目論見を持つことができます。この時もし仮に、予想以上の時間がかかりそうだと判断しても、未知で不安な状態より精神的にはよっぽど健全な状態であると言えます。少なくとも正体不明のものに怯えている状態や、怠ける自分を自己嫌悪してしまう状態は脱しているものです。

いかがでしたでしょうか?今回は『先延ばし』=ストレスという構図でご説明いたしましたが、実は人間成長するためには一定のストレスが必要になるもの事実です。『先延ばし』によるストレスを感じたら、「これを乗り越えたら、また成長できるっ!」という無限のポジティブ・マインドを持って、厳しい定期テスト期間を乗り切っていきましょう!私たちも最大限サポートしますっ!

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